2006年07月21日

【スペイン大使館】でガリシアデー

seminargalicia.jpg今日は、スペイン・ガリシア州自治政府ならびにガリシア州経済開発公社の招きで、「ガリシアデー」記念セミナー&レセプションに出席するため、六本木の【スペイン大使館】へ。

スペインでは、7月25日は「サンティアゴの日(聖ヤコブの日)」。最も重要な祝日とされています。
ヨーロッパ人の旅の原点【聖地巡礼の旅】の目的地として世界遺産登録されている【サンティアゴ】。このサンティアゴを州都にもつガリシア州は、良質なチーズやワインの産地でもあります。
第一部のセミナーでは、各分野で活躍している5人のゲストスピーカーが登壇し、ガリシア観光や食文化についての講演をうかがいました。


ガリシア観光に詳しいフリー添乗員の中谷光月子さんの観光全般のお話は、ガリシアに訪れたことのない私にとりまして、大変面白いものでした。
この地方は、ケルト文化圏と中谷さん。丸い形の住居跡や、ぐるぐる渦巻きの文様が彫られた遺跡など、画像を見ながらの楽しいお話ばかり。

また、ガリシアのDOチーズやワインの話も、とても興味深いものでした。

cheese.jpgどの家庭でもチーズ作りは、まるで日本の漬物のように日常的に行われてきた地方ですが、「世界で一番エロティックなチーズ」と呼ばれる【ケショ・テティージャ】Queixo Tetilla(おっぱい型をしている**画像左)や、
ガリシア産ワインのなかで最も有名な【リアス・バイシャス】(岩手県三陸地方などで知られるリアス式海岸の「リアス」Rias(=ぎざぎざ、を意味する)の語源とされている。ちなみに「バイシャス」は下を意味するのだそう)や、
庶民のワインとして地元民に親しまれている【リベイロ】(いずれも白ワイン)の話は、とてもとても惹きこまれるものでした。

さらに、【オレオ】(高床式の食物貯蔵庫で、ねずみ害や浸水を防ぐ)の知恵や、黒と白、いずれの葡萄も混植しているクラシックな畑の画像など、どれも気になるものばかり。。。

最後に登壇された、スペイン料理研究家の小西由企夫さん(スペイン料理店【エル・ポニエンテ】経営)による「ガリシア料理」の説明では、お腹もグ〜〜ッとなり始め、続く立食形式のレセプションでは、皆さん押すな押すなの賑わいぶりでした。
(レセプションは、泉ガーデンテラス3階の「QUE SERA(ケセラ)」にて)

先日、バリ島取材でご一緒した伊藤信男さんは、スペインでのロングステイ経験がおありで、彼曰く【プルポ・アラ・ガリシア】Pulpo a la Galicia(ガリシア風タコ料理)は最高の一品とのこと。とても楽しみにしていましたが、(今日〆切りの原稿も、まだ出来ておらず)食す間もなくタイムアウト、私だけ早めに退散となりました。

ちなみに、タコを柔らかくするコツは、とにかく叩く!んだそうな。
岩塩を入れた海水程度のしょっぱさの湯でゆがくのが、すべてのガリシア料理の基本のようです。
叩かれたタコをさらに柔らかくするため、玉ねぎ(まるごと)とローリエも入れて1時間はぐつぐつさせると良いのだそう。(今度、家でやってみるか。。。という気になりました)

ガリシアデー】と称して開かれた、このイベント。今回が初めてですが、来年以降、毎年、聖ヤコブの日の前後に定例化して行うとの予定だそう。旅行業関係者ばかりでなく、フード&ビバレッジ関係者もたくさんご来場されていました。

■スペイン大使館・文化部のホームページは、http://www2.gol.com/users/esptokio/
■ガリシア州経済開発公社のホームページ(英語・西語)は、http://www.igape.es

■今度、ぜひ行ってみようと思うレストラン【エル・ポニエンテ】は、http://www.ne.jp/asahi/spain/elponiente/(系列店含め、すべて大阪)
■六本木一丁目駅すぐ上にあるレストラン【ケセラ】は、http://restaurantbar-quesera.com/


posted by 千葉千枝子 at 23:54| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 大使館・領事館 旅券・査証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする