2006年08月09日

国税局が狙う【永遠の旅人】

永遠の旅人】Perpetual Traveler パーぺチュアル・トラベラー(以下PT)を紹介する書籍やセミナーが、近ごろ花盛りです。

PTとは、合法的な租税回避を目的に居住国を転々とするひとを意味するもので、海外での資産運用が原則自由となった1998年外為法改正をさかいに、日本にも広く知れ渡るようになりました。

その先駆ともいえるのが、小説「マネーロンダリング」「永遠の旅行者(上・下)」などの著書で知られる作家・橘玲(たちばな あきら)さんではないでしょうか。そもそもは、欧州の資産哲学が根源といわれる、このPT手法。

ITバブルを経て二極化が進んだ今、富める若きクロスボーダーたちに、じわりじわりと浸透しているようです。

今月末、全国の国税局職員ならびに税務署の資産課税職員を対象に行われる国際実務研修の席で、「在外資産への投資方法」と題して、4時間の研修講師を務めることになりました。

現地銀行口座の開設方法、海外不動産の直接投資、その手続き方法や所有形態、代金決済方法など、これまでの東西問わず取材・筆耕してきた内容と、リタイアメント移住の現状などを書面にまとめ、本日、無事提出を終えました。


posted by 千葉千枝子 at 21:18| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | フィナンシャル・観光と経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする