港区三田は、慶應大学と慶応女子高の間に位置する【ハンガリー共和国大使館】で開催された、「Wine&Dine@ハンガリー大使館の夕べ」に出席しました。
会を主催、おとりまとめくださいましたのが、日本旅行作家協会JTWO東欧グループ世話人代表の渡辺節子さん。ちょうど、大学時代の後輩が、ご主人様の転勤に伴い、ブタペストへ赴いたばかりでしたから、メールでのやりとりで、「知識が浅く、お恥ずかしいのですが、ハンガリーワインとはそんなに有名で美味しいの?」と私。実際、この日の晩、大使館で振る舞われた貴腐ワインなどの数々が、あまりにも美味で、身をもってその質の高さを知りました。
ハンガリー政府観光局局長のコーシャ・バーリンさんは、業界内では有名なイケメン局長で、日本語も流暢。第一部の講演では、ハンガリーの歴史に始まり、食文化や世界遺産・温泉などの豊富な観光資源を、まさに日本人の目線で、コーシャさんにご紹介いただきました。
**左手がコーシャさん。大使館付腕利きシェフとご一緒に(画像右)
聞き入りましたのは、東西冷戦終結で、「東欧」というくくりがなくなったということ。今は、「"中欧"と呼んでください」とコーシャさん。過去500年もの歴史のなかで、幾多の戦争に巻き込まれながらも、一度も勝利をおさめたことのない国だそうで、オーストリアとハンガリーの国境ショプロンで開かれた"汎ヨーロッパ・ピクニック"のお話も臨場感あふれ、ためになりました。
お楽しみは、第二部の立食懇親会。
"グヤーシュ"gulya'slevesと呼ばれるハンガリーのスープのほか、穀物入りの伝統的ロールキャベツ、チョコレート菓子、"ポガーチャ"poga'csa(スコーンのような焼き菓子)等々、どれも素晴らしいお味。地元有名レストランから、腕利きシェフを引き抜いたのだそうで、「大使館名シェフによるお料理」と銘打つだけの極上のハンガリー料理を賞味しました。
銀座4丁目に"トカイ"というハンガリー料理の専門店がオープンしたそうですが、なんと、ヘレンドルームなるものもあるのだそう。絵付けも素晴らしいヘレンドの食器は、私も幾つか集めて持っていますが、これもハンガリーの特産。お食事を引き立てる脇役とはいえ、文化度の高さを感じます。
料理すべてが絶品でした今回の会、「さすがオーストリーハンガリー帝国の末裔ですね」とは、こたびの開催に労を惜しまずご尽力された渡辺さんのお言葉。同感です。
■ハンガリー政府観光局の公式ホームページ(日本語)は、http://www.hungarytabi.jp