"エキナカ・ビジネス"は、昨年まで連載をしておりましたオールJRグループ社内報のコラム【ハーイJR】でも、「(旧来の)JRらしからぬビジネスセンスのよさ」について触れさせてもらいましたが、乗降するだけのただの駅を、素晴らしく蘇らせたアイデア事業の好例です。それに、女性の発案という点も見逃せませんね。
**画像は、ブレッドジャーナリスト清水美穂子さんがアドバイザーを務める新業態ベーカリー【アズ・リーフ】で。
【アトレヴィ田端】はエキナカではございませんので、一般の商業地と同様の課税になるとのこと。そんな話題が記者から寄せられた、昨日の内覧会の席。やはりアトレ事業にも、女性役員の活躍が目に映りました。女性の感性の時代――。旧国鉄では考えられなかったことでしょう。
狭い立地で、"プチ・アトレ"といった感じのアトレヴィ田端は、山手線と京浜東北線の乗り換えなどで田端を利用する乗降客の、ワンストップ・ショップをめざしているようです。内装や設備への初期投資は総額3億8800万円。坪単価50万円といったところ。初年度売上は、約14億円を想定しています。
**北口降りてすぐ右手がアトレヴィ田端の入口です
一番の立ち寄りどころは、TSUTAYAの先に設けられたライブラリーラウンジ【ガーデンテラス】。ホームを往き来する列車を眼下に、スタバのコーヒーを飲みながら、TSUTAYAで売られている本や雑誌を、椅子に腰掛け閲覧できるコミュニティースペースです。
**小さいテーブルもあって、ナチュラルな雰囲気。鉄道の入線を眺めながら、一杯のコーヒー。こういうシーンが、とてもよい!
こうした商業施設の内覧会は、ららぽーと豊洲はじめ、いくつかお誘いを頂戴しておりましたが、なかなか都合がつかず伺えませんでしたので、とても勉強になりました。
オープニングセレモニーは、明日30日午前9時40分から。"駅+商業施設"という概念。空港や高速道に負けていられませんね。気分を変えて「途中下車を!」という考え、人生にも当てはまります。
■アトレヴィ田端のホームページは、http://www.atre.co.jp/vie/