今からちょうど2年前の夏、府中市にあります東京外大で開催された臨時の研究会に、旅行作家の下川裕治さんらとともにゲストスピーカーとして招かれ、長期滞在するリタイア世代について現況を語る機会を得ました。その席で、明るく積極的なある一人の女性が、名刺を携えご挨拶にいらしてくださいました。フリーライターの島村麻里さんです。
ちょうど3ヵ月ほど前に発行された別冊宝島【究極の出張×旅行術】に、私とは違うページで、達人としてご執筆、ご登場されていたのを拝見したところで、ご活躍のものとばかりおもっておりましたのに、旅行博で偶然再会した知人より訃報をきくところとなりました。51歳という若さでの急逝。死因はくも膜下出血で、ご自宅でのことと伺いました。
もの書きを生業として、世界を巡る仕事は、身体に大きな負荷を与えることに間違いはありません。しかしながら、あの島村さんのお元気な笑顔を思い出すと、どうにも事実として受けとめることができず、ただ驚くばかりでした。
お酒をこよなく愛するひとでもありました。。一献の約束を果たせぬままご他界されたことに、悔いが残ります。
心からご冥福をお祈りいたします。