この日、あいにくの雨でしたが、私にとりまして初めて訪れた鹿児島市中心。まずは空港から天文館(てんもんかん)にある投宿先へと直行し、重い荷物をホテルに預けて、薩摩の魅力を訪ね歩くことにしました。
■鹿児島【中央公園】と西郷隆盛銅像
**着後、真っ先のお目当ては、中央公園【西郷隆盛】の銅像。上野でしかお会いしたことのなかった西郷どんと、記念写真を撮りました。
■周遊観光バス【カゴシマシティビュー】
中央公園脇の停留所から、周遊観光バス【カゴシマシティビュー】に乗車しました。すでに夕暮れどきでしたが、鶴丸城跡、城山を経て、島津家別邸の【仙厳園(せんげんえん)】で下車。30分間隔で運行するレトロなミニバスで、私が乗車した「城山・磯コース」は、約1時間をかけて市内の名所をめぐります。乗車賃は、区間に関係なく一律180円。1日乗り放題は、たったの600円です。ルートにある海沿いの国道は磯の香りがして、晴れた日には桜島も綺麗だそう。特急列車と並走します。
■【仙厳園(せんげんえん)】
【仙厳園】は別名・"磯庭園(いそていえん)"と呼ばれ、錦江湾に面した荘大な庭園です。ちょうど菊まつりが開催されていました。そうです、鹿児島は篤姫の里。磯御殿には、斉彬と篤姫、そして幾島のお菊人形が飾られているではありませんか!(おお、幾島…)と松坂慶子さんのお顔を、なぜか、つい思い出してしまいました。
日本三大庭園はじめ、日本全国さまざまな庭園を観て歩いた私ですが、この磯庭園には本当に驚きました。庭園美もさることながら、日本近代発祥の地と呼ばれるだけあって、"島津ヘリテージ"の遺産度の高さ、薩摩藩の偉大さを感じ入ります。
南九州一帯を約700年統治した島津家は、維新前に製鉄・造船・紡績などを次々と興しました。この集成館事業と郷中教育。NHK大河ドラマで脚光を浴びる【篤姫】の、幕末の才女、ここにあり。その世の先進ぶりを感じました。
**仙厳園のホームページは、http://www.sengenen.jp/