冬になると塞(ふさ)ぎこむ人を、ときどき見かけます。
季節や天候の違いで気分が変化したり、気持ちにムラが生じることは、私にもよくあることです。それでも外因的なことで特別のダメージがない限りは、おかげさまで一年を通してフラットな気持ちで過ごせる自分を知るにつけ、近ごろでは"心の健康"にも感謝をするようになりました。
「
病に打ち克つ【メンタル強化法】」(密書房)をご献本くださいましたのは、山王病院脳神経外科・医学博士の高橋浩一先生。都立富士高校の、同窓同期のお医者さまです。
慈恵医大脳神経外科にご勤務中は、中枢神経発生学・奇形学の研究を行われ、2000年には小児脳神経外科学会の年間最優秀論文(川淵賞)を受賞。のちにロサンゼルス小児病院へ赴き、南カリフォルニア大学に留学もご経験されました。
「脳卒中や、(交通事故などによる)むち打ち症、脳脊髄液減少症」を患われた方へのご本とありますが、健常な暮らしを営むひとにも参考になる一冊です。読み進めますと、「自覚的に病に向き合い、少しずつメンタルを強化し、自分を高めていくこと」で、大きな治療の成果が得られるという、医学的、実地的な根拠にもとづく内容で、とても元気がもらえます。
「病がどのような状況であっても、
前向きに物事を考え、メンタル強化をし、精神的なコントロールができるようになって(中略)」というのが高橋先生の願いであるように、私もまた、この時期、塞いでいる人たちへ、そのように願ってやみません。他者を、知らずのうちに傷つけてしまっていることもあるでしょう。ときには自分が傷つかないために、過度の防御で、人間性を欠いた行為をする人もいます。それも「全ては、許さなければならない」と、読み進めながら"足らない自分"を知りました。スポーツ医学の世界では盛んに叫ばれる「メンタル強化」を、我が身を写して、再考させられた一冊でした。
高橋先生は、この春、
拙著の出版記念会に駆けつけてくださり、温かいご声援をいただいたばかり。「(私の)活動に刺激を受けて」と、今回の出版動機を語られましたが、いえいえ、ご自身の研究の集積、そして患者の皆さまからのご信頼があってのことと拝察します。
自身の活動を、後世に残すことの意義――。ご本とは、そうした偉力があるのだと、私も信じております。あらためて、このたびのご上梓おめでとうございます。ご著書をお送りくださり、本当に有難うございました。
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posted by 千葉千枝子 at 20:02| 東京 ☁|
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