「訪日外国人の一番の人気スポットが"築地市場"という調査結果がありますが…」。そう夕刊紙の記者から携帯に電話がきたとき、私はまだ夢の中でした。携帯の国際ローミングは便利な反面、海外にいることをつい忘れさせます。PCのようなセットアップも不要で、今回はとても役立ちましたが。
ブダペストに暮らすひとたちの台所【中央市場】は、1890年の歴史的建造物。自由橋のたもとに位置し、黄色いトラムを利用して買い出しに行きました。1階には青果物や精肉・サラミなどの加工品、地階には魚や酢漬けの店、アジアン食材の店などがひしめきます。吹き抜けで天井が高く、2階には市場を眺めながら食事やお茶ができるスペースもあります。場内には両替所もあるので、フォリントに替えてたくさん買いました。お野菜のほとんどは、キロ単位で売られていますが、驚くほど安いのです。現地に暮らすひとから、「千枝子さんの帰国後、ハンガリー産のホワイトアスパラも並ぶようになりました、イチゴも!」と、初もの売りの連絡が。平日は夕方4時5時まで開いていますが、初ものは朝の早い時間に行くのがよいのだそう。
さて、築地市場の豊洲移転。悪しき日本のスクラップ&ビルド、再考すべきではないかしら。