1階メインダイニングの窓際、とてもよいお席に通してもらいました。ちょうど向いには、演奏者たち。ハンガリー音楽を奏でています(ときに、サクラなど日本の楽曲も披露してくれるのだそう)。使用するお皿は、ハンガリーの名陶としてヘレンドと並び称される"ジョルナイ"。お食事の前に黄金色の貴腐ワインで乾杯をし、可愛らしいレンゲに乗ったスターターで始まりました。メニューはハンガリー語のほかに英語表記もあり、私には「in English」と言いながら、英語のページを指し示してメニューリストを渡してくれました。
われわれはコースではなく、前菜からデザートまですべてアラカルトで、それぞれにメニューから選んだのですが、ワインリストは流石に判らず、ご同伴いただいた方にお任せでした(こんなとき、つくづくワインの勉強をしなくては…と感じます)。
私がオーダーしたのは旬のもの・アスパラガスのクリームスープ(1760ft)に、メインは"トルネード・フランツ・リスト"と呼ばれるフォアグラがお肉に挟まれた豪華な一皿(9750ftと、メインディッシュの単品メニューのなかで一番お高いものでした。カテゴリーはPoultry)。満足、この上ありません。
そしてグンデル自慢のパンケーキ・"グンデル・パラチンタ"を、最後にコーヒーとともにオーダー。リキュールを効かせた胡桃入り生クリームを、薄いパンケーキで包んで、チョコレートソースをかけたもので、アルコールを飛ばすためにテーブルで火をつける、お楽しみ付きです。写真を撮るにも店側に嫌な顔はされませんでしたが、優雅に家族お揃いでお食事をする姿が印象的なフォーマルレストラン。私はセミフォーマル姿で、男性はすべてジャケット着用でお席につかれていました。
■ブダペスト【グンデル】のホームページは、http://www.gundel.hu