この連休に欧州はじめ、海外を旅しているかたも多いのではないかとおもいます。新型インフルエンザの水際検疫で、日本帰国後の予定が大幅に遅れるなど、不便を感じてらっしゃることでしょう。私も連休明けから海外出張が控えているので少々不安が募ります。
今日、お届けするのは、スロヴァキアの首都【ブラチスラヴァ】です。過日の欧州取材では、ハンガリーの首都ブダペストから客船に乗り、途中、ブラチスラヴァで寄港地観光をしました。上陸時間はわずか3時間ほどでしたが、小さな町のブラチスラヴァは、徒歩で2〜3時間もあれば、旧市街のほとんどが見学可能です。
かつてハンガリー王国時代、ブダの王宮がオスマン帝国の手に落ちたおりには、このブラチスラヴァが首都機能を果たしました。現在の通貨はユーロ。オソブニー桟橋からイングリッシュスピーキングのガイドさんに連れられ、市内を見学。城壁も残る古い町並みですが、商店や停車場の風景は、どこかしら社会主義時代の名残りを感じさせます。一国の首都とはいえ、立ち去ったばかりのブダペストが、いかに都会だったかを思い知らされました。
街角には、いたるところにユーモアあふれるアートの数々。ちなみに、私が乗船したアマダージョ号では、音声ガイドのレシーバーが無料で貸し出されるしくみ。数人の組にわかれて市内を案内してくれるので、はぐれることもなく、ゆったり寄港地観光を楽しめました。乗船者の多くが北米圏のひとたちでしたから、ガイドさんへのチップも皆さんにならって米ドルで。しかし商店は、ユーロ建のせいでしょうか、意外に物価が高くてびっくりしました。