山の天気は、本当に変わりやすいものです…。
今回、"ソフトハイキング"と称してチャレンジしたアルプスでのハイキングコース。【フィルスト】(2171m)の頂上駅を出発するベーシックなルートを、歩くこと約3時間弱。フィルスト駅へは、グリンデルワルトの町外れに駅があり、ゴンドラで一気に登ることができます。
さて、ストック片手にフィルストを出発。【バッハアルプゼー】(2265m)という山上湖で小休止して、再び引き返しフィルストの駅展望レストランで食事をするというのがおすすめです。こんな、体力なしの私でも楽しめる、とても整備されたルートですが、10月で、すでに雪道。ちらちらと雪が舞い、ときに晴れる天候のなか、ユングフラウ鉄道で山岳ガイドを務めるジョゼフさんに率いられ、本当に楽しく冬ハイキングができました。
意外に多くの人、それもツーリストがハイキングを楽しんでいて吃驚。ジョゼフさんに伺ったところ、スキーをしない中高年を中心に、真冬でも賑わいがあるといいます。とはいえ、夏の時期は花々が咲き乱れ、ことさら湖も鏡のように美しいとのこと。確かに、湖の前で韓国人ツーリストに写真の撮りあいっこをしていましたら、このあとサーッと晴れました。一瞬でしたが…。
4つの国語を持つスイス。この土地で生まれ育ったジョゼフさんとは、英語でのコミュニケーションでした。
ちなみに、スイス中心部、ベルン州南部の高地一帯を、【ベルナーオーバーラント】地方と呼び、麓にはインターラーケンやグリンデルワルトといった村々が広がります。この地方の三名山が、アイガー(3970m)・メンヒ(4099m)・ユングフラウ(4158m)で、フィルストはユングフラウ・リージョンに属します。詳しいことは、こちらをご覧ください。