2009年10月25日

トップ・オブ・ヨーロッパ【ユングフラウヨッホ】へ

人口4000人の小村・グリンデルワルトが、日本人のロングステイにとても適しているのには、幾つかの理由があります。滞在型の宿泊施設で自炊を楽しみながら、昼間はアクティブに自然を楽しむ―――。グリンデルワルトは、山岳アルペン・ベルナーオーバーラント地方の移動の拠点でもあるからです。

グリンデルワルトは、"トップ・オブ・ヨーロッパ"名峰ユングフラウヨッホ Jungfraujoch へのゲートウェイであり出発点。グリンデルワルト駅前からバスに乗って5分のところにあるグルントGrundという駅から、二つの登山電車を乗り継いで、さらにエレベーターで3571mのスフィンクス展望台へと上がるしくみです。

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あいにく麓は朝から小雪混じりの雨でしたが、展望台では、ときおり晴れ間ものぞき、メンヒ Mönch も顔をのぞかせました。山岳鉄道ユングフラウ鉄道 Jungfraubahnen の開業は、1912年。山頂付近の氷河は、百年近い間に移動と縮小にあります。
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辻々の看板には、日本語表記もあります。いかに、これまで日本人観光客が多かったことか。実際、私が目にしたのは、中国人グループや韓国人の小グループ、そしてタイ人です。

唯一の日本人グループは、中部発のトラピックス。団体にはぐれた日本のご婦人が、頼りなげに私を日本人とみて、声をかけて寄こされました。検札に来た鉄道職員に事情を話してさしあげたら、下車後に上手くミートされたようでした。「こんにちは」や「さよなら」の文字。昔は、海外で日本語をみるとガッカリしたものですが、近ごろはそうした感情よりも、御礼を述べたい気持ちになります…。

世界的名所で、行きづりの人と互いに記念写真を撮り合いっこするなかで、「謝謝ニー」「カムサハムニダー」「コップンカー」と私が使い分けているのを聞き、前日のフィルスト・ハイキングに引き続きガイディングをしてくれたスイス人のジョセフさんは、目を丸くしていました。
いえいえ、あなたが「ダンケシェーン」「メルシーボウクー」と器用に使い分けて御礼している様と、何ら変わりありません。


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この画像は韓国人男性が撮ってくださりました。ありがとう。


posted by 千葉千枝子 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界の名所・旧跡・お城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする