日本観光研究学会の大会エクスカーションで地域視察に参加したことは、すでにお伝えしました。日本製紙石巻工場を訪ねる前に、あの石巻市立【門脇小学校】も訪ねました。校舎は津波にのまれ、流されてきた漁船や住宅により火災も発生。校舎は全焼したものの、ほとんどの児童らは高台に逃げており無事でした。石巻専修大学で観光を学ぶ男子学生が、東日本大震災当日の様子を語ってくれました。
今、被災地では、こうした爪痕のある建物を、遺すべきか取り壊すべきかで意見が交わされています。周囲は、瓦礫もとうに撤去され更地なだけに、この校舎だけを目にするのは、お辛いおもいの方もいらっしゃることでしょう。被災地から離れた場所に暮らす自分も、昨夕に起きた比較的大きな地震で、「悲しみは薄れても、何かの拍子に蘇るものなのだな」と感じました。