今回の八戸行きのことをたくさん、このブログでお伝えしました。実は、訪問に先立ち3回も読み返した本が、司馬遼太郎さんの「街道をゆくシリーズB 陸奥のみち 肥薩のみちほか」です。 こちらの“陸奥のみち”編に登場する旅館・石田家の跡地に連れて行ってもらいました。昭和の詩人・村次郎(むら・じろう)の実家であるこの旅館には、当時、多くの著名人が訪れたと聞きます。
鮫エリアも先般の震災で津波被害のあった地域ですが、その以前に旅館は閉鎖しています。今は建物がないただの更地で、ご覧の通り、草ぼうぼう。地番表示も立て看板も何もないので、一般の観光客が訪ねても分からないでしょう。観光資源にもなることだろうに、司馬遼ファンからすれば「もったいない…」とも感じましたが、これも時代の流れなのかもしれません。
続きを読む