かつての南部藩(今の岩手県と青森県の一部)の中心地は、盛岡とお考えの人も少なくないかもしれません。それは後世からのことで、実は南部藩はその昔、領土を求めて甲斐の国(今の山梨県)から太平洋を航行したとされる南部氏(今も山梨には南部という町が在ります)が、八戸に上陸したことが由来とされます。その八戸に根城(ねじょう)という名の居城が置かれ、以降、政治の中心地として300年の時を刻みました。太閤秀吉の時代になると、根城南部氏は、同族である盛岡南部氏の家臣に格下げとなり、やがて遠野へ領地替えになりました。
八戸駅と本八戸駅、さらには八戸自動車道・八戸インターから距離も等分の場所に、【史跡根城の広場】があります。講演後に向かったので、あいにく開場時間を過ぎてしまい、深く内部を歩くことはできなかったのですが、開場時間内で希望すれば、ボランティアガイドさんが場内を案内してくださいます(詳しくは、こちら)。
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