昨日は、横浜での大学授業のあと品川駅で長男と待ち合わせて、12月5日に公開した映画【杉原千畝(すぎはら・ちうね】を、品川プリンスシネマで鑑賞しました。長男が小学生時代、学校から杉原千畝の伝記を借りてきまして、何度も読みふけっていましたから、余程、楽しみにしていたのでしょう。朝起きると、「今日しか空いている日がないから」と、映画を観る気マンマンです。
今、私がたずさわるNPO法人交流・暮らしネットを立ち上げたJTBご出身の諸先輩方から、大迫辰雄社員のお話は、都度都度うかがっておりました。ですから、私も楽しみに鑑賞しました。
ロシア・シベリアを経由してウラジオストックへ逃れてくるユダヤ難民を、敦賀からアメリカへと逃すルート。これは、リトアニアに暮らすユダヤ人が、ナチス・ドイツから逃れる、唯一のルートでした。ときの在リトアニア・カウナス副領事だった外交官の杉原千畝が、政府の許可を待たずに独断で、命のビザ、すなわち日本通過ビザを発給したという実話に、この映画はもとづいています。
難民を受け入れるための輸送斡旋は、当時のジャパン・ツーリスト・ビューローが請け負いました。その斡旋にビューロー社員の大迫氏が船中で添乗業務を行ったのです。昭和15年のことです。かつては出入国審査も、洋上で行われ、社員が小舟で乗り付けて、そこで上陸や通過の許可手続きを代行していたのです。
千畝役に唐沢寿明さん、その妻役に小雪さん、そして大迫ビューローマン役を演じた濱田岳さんと、名優ぞろいです。今回は、JTBも製作委員会に加わっており出資もされています。製作に、存じ上げる方のお名前も・・。詳しくは、交流文化クロニクルをご覧になられてみてください。