私が初めてバリ島へ行ったのは、1990年代半ばのこと。インドネシア政府主導で、クタやレギャン、ヌサドゥア地区に、外資ホテルの建設ラッシュが進み始めたころでした。2002年に発生したバリ島爆破テロ事件では、オーストラリア人観光客が、実は、いかにヴィラを利用していたかが、業界内でクローズアップされました。そのヴィラという滞在スタイル。今では日本の人たちもリピーターを中心に人気です。このように欧豪のリゾート地としても発展したバリ島も、近ごろは本当に中国からの旅行者が増えているのを今回、私自身が実感しましたが、中国の方たちが今、ホテル派としましたら、そろそろ成熟した日本の方たちも、滞在スタイルをヴィラへと移行してもよろしい時機かと感じています。
多くの時間を、この【ロイヤル・ピタ・マハ】で過ごしました。場所はウブドです。ご案内くださいましたのは、ディレクターのMr.Suarsaさん。ご覧ください、明るい表情。なんとこちらのヴィラは、かつてのジャングル、緑深き山河を利用して造られた、自然美溢れるリゾートです。なぜ、ここまでに地形を活かしたダイナミックな自然共生型リゾートに開発できたのか。とても不思議に思われることでしょう。答えは簡単です。王族の土地だから。ロイヤルの称号が、それを物語っています。
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