心に残った一句を、紹介させていただきます。
今は無き世界一周航路にて
パンナム機の銀はばたけり(坂本康子)
ほかにも名句はたくさんあるのですが、旅の世界に生きる坂本さんらしい一句です。
私の初めての渡航がパンナム機でした。
旅行業に長年従事された著者。その旅行業界を見渡すと、絵画や書、音楽、写真や手芸等に精通した人が多く、きっと国内外の”本物”をたくさん鑑賞したことによるものではないか、と感じています。
坂本さんの著した音楽紀行シリーズを読めば、なおさらと実感されることでしょう。
新型コロナウイルスで旅行業は壊滅的な状況ですが、それでもなお、前を向いていこうとされているのを、業界の方にお会いするたび感じています。こうした時期の応援歌でもあるようにおもいます。
今の時間を、焦らず悲観せず過ごしていくのが大切のように、詠まれた句で感じました。
ラベル:旅行業