旅の行程表(旅程表)づくりは、まるで画家が一つの絵を描くときの構図やデッサンという作業に似ているようにおもいます。さもなければ作曲家が、詩に合わせて曲をつける、ないしは曲にあった詩をうたいあげる、そうした過程に似ているといったほうが、わかりやすいかもしれません。
ツアープランナーをはじめその道のプロが造る旅程は、単純な一筆描きのような移動旅であっても、実は入念に調べ上げられています。突発的な変更にも対応できるよう代替案を併せ持って、一つひとつを決断しながら前に進むわけです。旅は必ずしも予定通りにはいかないもの。天候や交通状況、体調やらに左右され、予期せぬ出費に見舞われることもあるでしょう。
人生が旅に似ていると言われるのは、そうした突発的な事象を想定し、ときには巧みに避けながら、分岐点ごとに決断を迫られるからなのかもしれません。
【熊本城】
復旧・復興が進み雄姿を取り戻している様を、ぜひ一目とおもいまして、ほぼ3年半ぶり熊本城を訪ねました。
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