只見町での講演出番を待つ間、宿のラウンジに置かれた町の史料集に掲載されていたのが、この二冊。その場でスマホ、ワンクリックで、アマゾンから入手して、約1週間かけて読破しました。
こうした書物は研究費とは別に、個人の興味で購入していますが、ノンフィクションでも奥が深くて勉強になります。

田子倉ダムを舞台にした2冊、城山三郎【黄金峡】と曽野綾子【無名碑】です。
ダムに沈む南会津の村が舞台。ダム建設に翻弄され電源開発との補償交渉で村人たちが一喜一憂する光景が、まざまざと描かれている小説「黄金峡」は、速読可能で一気に読み上げました。それに福島・東山温泉の昭和のころの賑わいの根幹みたいなものを知ることができ、福島民謡「会津磐梯山」のメロディが脳裏に蘇るなど、心に響きました。
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