2008年06月13日

【城西国際大学】観光学部・安房キャンパスと鴨川【旧水田家住宅】【大山千枚田】

2年前に観光学部を新設したばかり、千葉県鴨川市太海にある【城西国際大学】安房キャンパスへ伺いました。
011jiu.JPGウェルネスツーリズム学科・溝尾良隆教授が教鞭をとられる観光概論と観光政策論の授業に、2日間にわたり、ゲスト講師として登壇。入学したての1年生、そして就職活動を今始めんとする3年生の各クラス、若さ溢れる大学生の皆さんを相手に、旅の仕事の面白さ、先般の上梓で現場を取材したJTBや旅行業界全般、作家業についてを、1時間超、お話しました。

147josai.JPGそれにしても、1年生と3年生では本当に、意欲も顔つきも違います。昨今の気になる現象について、はたまた私の講義についてアンケートをとらせてもらったのですが、回答内容にも歴然の差(やはり3年生、しっかりしている!)。皆さん、「面白い講義内容だった」と、興味を示してくれました。
**緑に囲まれたキャンパスは、施設も充実。清潔感があります。

005katsuura.JPG安房キャンパスの場所は、JR外房線・安房鴨川駅からバスで約10分。小高い丘の上に建つ、真新しい校舎です。
**東京駅から、特急【わかしお】に乗車。終点・安房鴨川駅までは、所要約2時間。途中、勝浦駅で10分程度の待ち合わせがあります。

素晴らしい環境のなかで学び、そして放課後は、地元の観光・外食産業の現場でアルバイトをする彼ら。インターンでも、職業体験でもなく、単位取得の一環として、学校側もバイトを奨励しています。将来就きたい仕事を尋ねると、公務員志望が意外と多く、彼らの堅実さにも驚きました。これからの日本を背負って立つ世代だけに、本当にがんばってもらいたいと感じました。

■【城西国際大学】観光学部のホームページは、http://www.jiu.ac.jp/tourism/


大学の教職員の方々に、鴨川周辺の名所【旧水田家住宅】と【大山千枚田】をご案内いただきました。

旧水田家住宅
037mizuta.JPG安房の山村で生まれ育ち、旧制水戸高校から京都大学に進んだ【水田三喜男】氏は、その後、政界で戦後の復興に尽力。昭和40年、埼玉県坂戸に学校法人城西大学を創立し、その建学の精神は、日経新聞「私の履歴書」でも紹介されました。

彼の生家は現在、学校法人城西大学の手で修復保存され、【旧水田家住宅】として一般公開(無料)されています。
茅葺屋根の旧家で、母屋のほかに、牛小屋を擁した長屋門が併設(このあたりは、酪農発祥の地でもあり、家畜も大切にしていたのです)。
旧水田家住宅は、文化庁の登録有形文化財に指定されています。

021mizuta.JPG 030mizuta.JPG 039mizuta.JPG

**【旧水田家住宅】は、TEL04-7099-3110
休館日は、火曜日と祝日の翌日。開館時間は、9〜17時

大山千枚田
044senmaida.JPG鴨川の山の手には、知られざる里山の光景が広がります。

近ごろ見直されている、棚田=千枚田(せんまいだ)。"全国棚田サミット"のかつての開催地でもある、【大山千枚田】(鴨川市横渚地区)には、ライステラスの緑美しい光景をカメラに収めようと、何人ものシニアが雨のそぼ降るなかファインダーを覗いていました。
046senmaida.JPG
375枚の棚田に、現在136人のオーナーがいるという大山千枚田。地元NPOが窓口となる棚田オーナー制度の受付は、10月下旬から1月にかけて行われ、人気もあって例年、抽選になるのだそう。100平米当たり3万円という、このオーナー制度。千葉県内はもとより、東京・埼玉・神奈川と、近県の利用者が多いらしく、年に一度の収穫祭には、オーナーが集い、豊穣を祝います。
守り継ぎたい美しさと希少性に魅入られたひとは数多く、あの大塚商会の創業者・大塚実氏寄贈の"ありがとうの倉庫"なども、興味をもって見学しました。

**NPO法人・大山千枚田保存会が主宰する【棚田倶楽部】のホームページは、http://www.senmaida.com
TEL 04-7099-9050
posted by 千葉千枝子 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 観光学と大学教育・キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック