私が入場した午後の時点で、すでに8000名を超える来場者があったと聞き、ロングステイ人気の裾野の広さを感じます。ご挨拶かたがたロングステイ財団の理事長はじめ、多くの関係者の方々と久かたぶりお会いでき、少しのお邪魔のつもりが長らく交流が続きました。
**ハワイ州観光局ならびにタイ国政府観光庁のプレゼンテーションを覗きました。いずれも空席待ちに長蛇の列で、満席どころか立ち見も。それに今回、一般ご来場の皆さんの若返りにも驚きました。ロングステイは間違いなく、息の永い、5年後・10年後に開花するマーケットといえますが、それを実業=商売の果実とするには道のりも遠く、まだまだ業界淘汰は続きそうです。
それと相対して、各国政府観光局においては、ツーリズムのコンテンツのひとつとしてのロングステイが、確立された感がいたします。高見のつもりはございませんが、商圏のテリトリー争いには、多難な状況がまだまだ続くことでしょう。より一層の、現場の力が求められます。
欧州のなかでも日本と結び付きの強いドイツでは、ベルリンの壁崩壊20周年という節目の年をPR。数年前までロングステイに消極的だった国や地域も、市場参入の動きがみてとれます。そして国内では先駆の北海道に人気が集中。とりわけ自治体のなかでも整備が突出した北海道の場合、昨年実績で長期滞在者は600名超。その滞在平均日数が20泊以上、おおむね3ヵ月といいます。
先述したとおり、ロングステイ・ビジネスは今まさに過渡期です。このたびのフェア成功を土台に、次なる展開を望んでやみません。ビジネスは、ステップアップができなければ、誰しも面白くないのです。収益確保のスキームを確立した事業者だけが生き残れるのは、どこの世界も同様。頑張ってください!
ラベル:ロングステイ