大晦日の晩にご家族お揃いで無事の年越しを祝う料理は、ご家庭ごとに趣きも異なるとおもいます。広尾の自宅では例年、NHK紅白歌合戦を観ながら「すき焼き」鍋を囲みましたが、実家で送る今年の暮れは、昨年に引き続き新鮮な「海の幸」で祝い酒をしました。岩手県陸前高田市広田町に暮らす叔母が、活きた【鮑(あわび)】や採れたての生牡蠣、そして【ほや】(画像右の黄色いもの。40年前、昭和の時代に愛用していた古い器に盛りつけてみました)を、大晦日の期日指定で送ってくれたのです。
女手が私ひとりですので、大晦日は、朝からずっとお台所。お煮しめを作り、赤飯を炊き、海の幸を肴に田舎風の年越しをしました。貝を外すまで生きていた鮑は、右の画像のように刺身にさばきましたが、コリコリしていて実に美味しい…、贅沢な一品です。そして"ほや"は、三陸珍味のひとつですが、関東以西ではあまり知られておらず、苦手なひとも少なくありません。父の大好物でして、我が家では大根おろしと刺身醤油でいただきます。
皆さまも、どうぞ佳いお年をお迎えください。
ラベル:料理
【関連する記事】
- 鎌倉名物 【梅花はんぺん】で春おでんを作りました
- おうちごはんと器で旅する vol.36 栃木・日光 益子焼で春の味覚の筍ごはん
- おうちごはんと器で旅する vol.35 英ミントン・ハドンホールと朝食
- おうちごはんと器で旅する vol.34 ふきのとうの天ぷら Pasar三芳
- おうちごはんと器で旅する vol.33 有田・香蘭社キャンディポットとヘレンドの..
- おうちごはんと器で旅する vol.32 土鍋で湯豆腐
- おうちごはんと器で旅する vol.31 仏ル・クルーゼ鍋で春キャベツ
- おうちごはんと器で旅する vol.30 ホームベーカリーでパンを焼く
- おうちごはんと器で旅する vol.29 【長野・善光寺 八幡屋礒五郎】七味唐から..
- おうちごはんと器で旅する vol.28 【天婦羅 手つき籠】和食の器