映画のロケ地で知られる九分(正しくは、ニンベンに分の字です)の魅力を、今日はお伝えします。私たち日本人は「きゅうふん」と呼びますが、こちらの読み、正しくはジュウフェン。しかしローカルバスの運転手さんも、私たちが日本人であると知るやいなや「きゅうふん?」と聞き返してくれました。タイペイ台北のことを「たいほく」と呼んだり、カオション高雄のことを「たかお」と呼ぶがゆえ、本来の地名が咄嗟に出てこない点で、そろそろ我々もあらためなくてはいけない時代になったのでは…と感じます。
さて、こちら九分は、もとは金鉱で栄えた街。まるで温泉街の土産物店が軒を連ねるかのように、賑やかでキッチュ。ぶらぶらと歩いて楽しむ街なのです。
私はこちらで、蒸篭(せいろ)を買いました。直径9センチほどのミニミニ蒸篭を2個買おうとしたら、なぜか中型(15センチ)のほうが単価がお安いのです。中型を薦める店主。しかし、小さい蒸篭は日本では、なかなか入手できないはず。そこで「ミニミニを2個に中型を1個で、安くして!」との交渉が成立し、私は計3個の蒸篭を日本に持ち帰ることになりました。
竹で編んだものや木べらなど生活用品が充実する民芸のお店【茹縁】。陽気なおばちゃん店主と、私も記念撮影をしました。
■【茹縁】瑞芳鎮基山街18號(九份老街)02−2496−6227
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