「首相の月給0.4円」という小見出し、自らの月給を1フォリントと定めた財政再建の意気込みを、記者はとてもわかりやすく表現します。フォリントの急落に関する報道に、遠い日本に暮らすわたしたちは何か悲惨さをイメージしますが、現地をみて、拍子ぬけするほどの平穏ぶりを感じました。幾多の歴史で窮地を乗り越えてきたハンガリアンは、まったく違う受けとめ方をしています。「過去にはもっとひどい時期もあった。開き直って出直すしかない」(同記事引用)とするコメントは、そのすべてを表現しています。この一文に、心揺り動かされました。
今日は「こどもの日」。そこで子どもをテーマに、風変わりなブダペスト鉄道の旅をお伝えします。
山の手ブダの西方に、標高527メートルの「ヤーノシュ山」というハイキングに絶好の小山が控えます。まずはアプト式の【登山鉄道】で終点まで。そこから乗り込めるのが、【子供鉄道】です。その名の通り、車掌や駅長、すべてが子ども。ガイドブックによると、「1951年ピオニール(社会主義体制下の青少年組織)により設立された」とあります。あどけない顔の少年、凛々しい少女が制服姿で任務につき、山の頂上付近へと汽笛を鳴らし導きます。
**検札にきた、この男の子。うちの息子と同じ年のころかしら。絵葉書を売っていたので、喜んで買いました。ちなみに【子供電車】終点までの運賃は600フォリント。ポストカードは1セット280フォリント。可愛らしいミニチュアのSLがぶら下がるネックレスは240フォリント。いずれもスーベニア・ショップ(終点駅)で。
ハンガリーの公共交通機関がいかに発達しているか、その度合は、日本と比べものになりません。旧共産主義時代の遺産でもあります。モスクワ広場からトラムを乗り継ぎ、すべて列車で日帰り旅ができるブダペストの町。登山電車や子供電車の列車については、追記欄でお届けします。
【関連する記事】
- 岩手宮古【三陸鉄道】インターンシップ学生がお世話になっています
- 出雲大社 廃線JR大社線の旧駅舎【大社駅】の保存修理工事について
- 【IGRいわて銀河鉄道】ポストカード
- 世界最速の芸術鑑賞【現美新幹線】GENBI SHINKANSEN に乗車しました..
- 【SLぐんま みなかみ】シロクイチに乗車しました
- 越生周辺は梅が満開 東武越生線【ブルーバード号】に乗りました
- IGRいわて銀河鉄道【IGR首都圏交流会】がクルーズクルーズ銀座で開催されました..
- 幸せになれそうな予感 JR東京駅【ドクターイエロー】東海道新幹線ホームで
- 【IGR銀河ファンクラブ】事務局を盛岡IGR本社内に移管いたします!
- 英国【ヴァージン・トレインズ】で湖水地方へ移動 ウィンダミア駅に