2009年07月30日

おすすめの一冊【ツアーコンダクター】

少子化のこの時代、教育ツーリズムや旅育の重要性をひときわ痛感します。旅―――。それは不要不急であり、長い年月、遊興の一部とみなされてきました。しかし青少年期の人格形成において、とても重要な機会 opportunity であること。また、そうした仕事に携わることの意義・やりがいなどを、もっと広く知らしめることも、自分に課せられた役割のように感じています。

この本は初版が1991年と古く、とても貴重な一冊。実業之日本社から発行されている"仕事―発見シリーズ"の一連にあり、タイトルは【ツアーコンダクター】。著者の釜本美佐子さんは、JTBのツアコン一期生としてご活躍された才女で、サッカーの釜本邦茂さんは美佐子さんの実弟にあたります。

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姉弟が海外渡航デビューをどちらが先かを競ったというエピソード。サッカー日本ユースの代表に選ばれた邦茂さんに先を越された姉・美佐子さんは、大阪外語大を経て、初の海外旅行で憧れのヨーロッパを旅しました。そのとき旅の仕事に目覚め、JTB外人旅行部(当時)の門戸を叩くに至ります。
このシリーズ、中学・高校の図書館に並ぶだけに、とても読みやすい口調で綴られています。今の若いひとたちに、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
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posted by 千葉千枝子 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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