今年は淀川長治さん生誕100年の記念の年。映画の素晴らしさを広くあまねく教えてくださった淀川さんが、この世を去ってから、早や10年が経ちます。上映後の大林宣彦監督トークショーで、あらためて淀川氏の偉大さとご功績、そして昭和のよさ・懐かしさがこみ上げてきました。
この映画、スタンダード・フィルムの手作り感があるうえ、時代衣装も素晴らしく、それに淀川さんの幼少時代から青年期までがいきいきと描き出されていて、惹きこまれます。このところ邦画への人気が高まっていますよね。近ごろでは、来客数の約6割が邦画だそうで、ハリウッド映画とは違う、胸に熱い日本の作品に注目が集まっているのがうかがえます。
淀川長治・映画の祭典は16日まで、東京・大崎のゲートシティ大崎で開催されています。若かりしころの淀川さんのお写真、そして懐かしの映画ポスターなどが展示されていて、とってもキッチュです。サイナラ・サイナラ・サイナラ…。子どものころ聞いた淀川さんの、あのフレーズが、ナマに聞こえてくるような、そんな映画でした。秋吉久美子さんの名演技もみどころですよ。
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