さて、楽しみに伺いましたのが、料理教室【ラ・クチーナ・デラ・パシオーネ】la cucina della passione。スイス・グリンデルワルトの山合いの一軒家で、料理教室をご趣味で営むローナー夫妻のお宅です。山小屋風の外観からは想像ができないほど、1階内部が瀟洒なキッチンスタジオで、テーブルセッティングと出来たてのお食事が楽しめるようにダイニングもしつらえてあります。高台ですから、アイガーはもちろん、アルプスの山々と麓の村々が見渡せて、庭には自家菜園が。ミントやパセリ、スイスの国花・エーデルワイスもありました。
料理教室を主宰する料理家のローナー・ルートゥーさん
今回は、二組のスイス人ご夫婦も生徒さんとしてjoin。食前酒をいただきながらスイスの伝統料理をつくり、ワインを赤白あけてお喋りも弾むお食事会。なんと5時間以上も滞留、お邪魔してしまいました!
この日、教わりましたのは、仔牛肉をシャンピニオン・ソースであえる"チューリッヒ・ゲシュネツェルテス"とじゃが芋料理"ロスティー"です。調理用具も日本では珍しいものもあって(ロスティー専用のじゃが芋おろしがねや水道水を炭酸入りにさせる器械など…私、ガス入りの水、好きなんです。スイスの水道水は美味しいですから、手ごろでよいですよね)興味津々、勉強になりました。
ローナー夫妻はもとより、ご一緒した皆さん、愉快でお優しい方々ばかり。よい思い出になりました。簡単に、レシピを以下にご紹介しますね。
■グリンデルワルトの料理教室【ラ・クチーナ・デラ・パシオーネ】la cucina della passione
お教室の開催日は金・土・日のウィークエンドが基本。お1人様もご相談次第、6〜10名程度の少人数制で要予約です。メールはこちらへ、英語でご連絡ください。
chalet Sandra,Wuhr
3818 Grindelwald
Switzerland
TEL 033-853-3860
http://www.ruthlohner.ch/
**ローナーさん直伝のスイス家庭料理、レシピを紹介します**
■シャンピニオン・ソースの作り方
マッシュルームはへたを取って薄くスライス。片手鍋にバターをしき、玉ねぎのみじんぎりを炒め香りが出たところでマッシュルーム(スライスしてボール1杯分)を入れます。水気がなくなるまで炒めたら白ワイン300mlとブイヨンを加え煮込みます。ひと煮たちしたら生クリームを同量加え、塩こしょうで味をととのえます。仕上げにレモン汁を2分の1個分加えます。
ちなみに生クリームはRam PANNAを、白ワインはスペイン産のBARON DELEYを、バターはガーリック風味の小麦バターを使用していました。
■チューリッヒ・ゲシュネツェルテスの作り方
仔牛肉の薄切りをオリーブオイルで手早く炒め、上記のシャンピニオンソースにからめて軽く加熱します。白い器がよくあいます。綴りは"Geschnetzeltes"、ズーリック名物です。
「ロスティーって、どう書くのですか?」。私の取材手帳に"Rösti"と可愛らしい字を綴ってくださったハンスさん。その後、街なかのコープで、自宅で簡単にロスティが作れるレトルトを買い、日本に持ち帰りました。ガイドブックには"レシュティ"と表記されています。
■ロスティーの作り方
1日前に固茹でしたジャガイモは皮をむき、冷蔵庫でねかせて、調理の前に薄くスライス。
玉ねぎみじん切り、ポーク(ベーコン)は1センチに角切りしてフライパンにバターをひき、じっくり炒めます。そこに先のジャガイモのスライスを加え、よく混ぜたら、ほんのり焦げ目がつくまで焼きます。途中、大皿を被せフライパンごとひっくり返し、さらに裏面も焼きます。
あわせて20分くらい焼くそうで、焦げそうになったらフライパンの淵にバターを少し流し込むとよし。
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素敵なレシピ有り難うございます
美味しそう