100年に一度の世界同時不況、リーマンショックはなぜ起こったのだろう?。キャピタリズム(資本主義)がもたらした1%の富裕層と99%の庶民の構図、シティのメモにあるプルトノミーとは?、デリバティブ取引って、そもそもどういうこと??…etc。戦勝国アメリカが60〜70代に繁栄を遂げたなか、敗戦国の日本やドイツでは経済復興が進み、80年代以降は車も量産されるに至りました。GMの破たんにデトロイトの荒廃など、やがてサブプライムの債権差し押さえにコストバリューの高い韓国車が使われるという、近年の皮肉までもが描かれています。
超大国アメリカの変革を掲げるオバマ大統領が選ばれるまでのアメリカ近現代史を、わずか120分でおさらいできる、この映画。出てきますよ、ゴールドマン・サックスにシティグループ、JPモルガンにバンカメ、AIGにウォルマート……と、米国を象徴する大企業の数々。
さて、米国のLCC旅客パイロットたちは、年収が200万にも満たないということを、皆さんご存じでしたか?生活を補うためにバイトをしたり、食糧の生活保護を受けているのだそう。タコベルやマクドナルドで働いたほうが、パイロットよりも高給だという真実。「好きな仕事」だから低賃金でも担い手はいる、という経営者側の考えはおかしいと語る若手パイロットの姿…。
金融、航空、自動車の各業界で働くひとには、特に必見です。12月5日(土)TOHOシネマズのシャンテ(日比谷)と大阪・梅田で限定公開。お正月1月9日(土)全国拡大ロードショーの予定です。痛快だけれど、ちょっと涙しちゃうシーンも。イチオシです。
■マネー$エンターテイメント映画【キャピタリズム】の公式サイトは、
http://capitalism.jp
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