2004年初版ですから、きっと、すでにお読みになった方も多いことでしょう。10代で宝塚女優としてデビューし、その後、フェミニストとして講演などに活躍する遙さんの、学び直しの実体験が綴られているのですが、とにかく痛快。芸能界で長らくご活躍されただけに、その固定化されたイメージから何かとバッシングを受けやすく、ご苦労も多かったはず。しかし、女性が「知」を味方につけるさまは小気味よく、タレントからの転身という勇気にも脱帽…。ファイティングを感じます。やがて、大学講師に招かれた遙さん。文中にある"ハッタリの世界"もまた…、よくわかるような気がしました。
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