お悔やみ御礼

数々のお悔やみのお言葉を頂戴しまして、何と御礼申し上げればよいのか。ご厚情と励ましを心から深謝申し上げます。
訃報をネットニュースなどでご覧くださいました方もいらしたようで、多くの方々から愛された祖父・下川原孝の偉大さを、あらためて痛感しております。コメントを涙して拝読いたしました。有難うございました。

被災地の凄惨さは、想像をはるかに超えておりました。映像や画像では伝わることのない、潮とヘドロ様の匂いに包まれた被災地。これが津波の恐ろしさなのでしょう。104歳のアスリート祖父を蔭で支えてくださいました多田様には、本当にお世話になりました。また、栄養管理から身の回りの世話まで献身した叔父叔母ともに三人が、同時に命を落としたことは本当に残念でなりません。

現地に入りわかったことに、市が指定した津波避難所（津波の恐ろしさをよく知る三陸の人たちは、常々、津波が来たときを想定して指定された避難所へ避難訓練を行っていました）が完全に水没。その避難所内で、三人が発見されました。奇しくも私が出生した、旧市民病院のビルでした。このビルは、下川原家の菩提寺・石應禅寺（せきおうぜんじ）の山門まで、ほんのわずか。しかし津波は残酷にも、山門に達したとされます。
祖父らの遺留品には、災害用の鞄がそれぞれ見つかりました。通帳やらを小さくまとめていたのです。“想定外”の震災だったと人々は口にします。とはいえ自然の脅威は、人の想定をはるかに超えているのだと、今回の震災が如実に物語っているのです。

Comments

ご愁傷様です。
大変残念です。
ご親類をなくされ大変つらいことと思います。
おっしゃるとおり今回の津波は本当に想像を絶する大きさです。湾内の世界一深く２キロもある防波堤が、これほど無力と思える津波が来るとは誰も想像しなかったことでしょう。
お忙しい日が続いていることと思いますが、お体どうぞご自愛ください。

Posted by 菊地（バンクーバー） at 2011年03月24日 03:30

普段はスペインにいますが、たまたま、一時帰国した際に、NHKの番組でお祖父様の回を拝見しました。
お若い時の写真がとてもハンサムで、１００歳を超えて尚、若々しくハツラツとしていたことがとても印象に残っていました。
今日、ネットニュースで訃報を知り、とても残念に存じます。
ご冥福をお祈りします。
別のニュースで釜石市の避難所で多くの被害が出たということにも、やるせない悲しみを強く感じました。
あの場所に、あの元気なおじい様がいたなんて・・・
とにかく、今は、安らかにご親族の方々を天国で見守られていることを願ってやみません。

Posted by ミキータ（マドリッド） at 2011年03月31日 19:57