震災から2週間が経過しようとするなか、瓦礫の撤去はかなりの速度で進んでいたのがわかります。驚きましたのは自衛隊の人たちの礼儀正しさです。予備のためのガソリンを専用タンクに積んではいたものの、その後の補給の可能性すらわかりません。省エネ運転を余儀なくしておりますと、信号停車のときに隊員がトラックから降りて駆け寄り、「追い越してもよいですか?」と礼をします。警察官も同様です。西日本から多くの警察官が応援に訪れておりましたが、すれ違うときには誰もが目礼をして、この辛さを共有しているのです。疲れも極限と聞きますが、誰一人、その素振りをみせません。
数枚ずつ、報告をさせてください。いかに凄惨だったかと。そして、私たち日本人が本当に礼儀正しい国民であるのだと。被災地が、静かに物を言っています。
本堂が避難所となる石應禅寺に給水タンクを運ぶ若い自衛隊員たち。遠野や宮守付近に野営する姿もみられた
祖父宅の裏手には、津波で流された他人の自家用車が家の内部にのめりこみ、周辺には無数の鮫(チョウザメ)が横たわっていました。雪が舞い散る寒さのなかで、この異臭です。やるせません。
今日はここまでにします。祖父の部屋からアルバムがみつかりました。偶然、開いたページに私の長男が赤ん坊のときに撮った写真が貼られてあったのです。このときばかりは、流石に声を出して泣きました。
ラベル:岩手県
【関連する記事】
- 被災の和倉温泉加賀屋【レプラカン歌劇団】特別公演を鑑賞しました
- 【臺灣新聞】2月号に「日語研修一個月 日本東京遊学体験 始動」の記事(第2回)が..
- 石川・加賀市主催【加賀温泉郷 感謝の集い】於・帝国ホテルに出席しました
- 【沖縄観光感謝の夕べ in 東京】於・セルリアンタワー東急ホテルに出席しました
- NPO法人交流・暮らしネット【新年理事会】を日本記者クラブで開催しました
- 【臺灣新聞】1月号に「日語培訓秋季一個月日本東京遊學體験 群馬・甘楽町郷土体験的..
- 土湯温泉観光交流センター湯愛舞台(ゆめぶたい)で【こけし絵付け体験】をしました
- 土湯温泉【水織音の宿 山水荘】NPO法人交流・暮らしネット視察研修に伺いました
- 【日語研修秋期一個月 日本東京遊學体験】甘楽町ふるさと体験(郷村体験)モニターツ..
- 【日語研修秋期一個月 日本東京遊學体験】甘楽町ふるさと体験(郷村体験)モニターツ..