2006年07月02日

【東京外大アジア・アフリカ言語文化研究所】研究会でゲストスピーカー

asiaafrica.jpg去る6月30日、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(府中市)において、「高齢化社会と国際移住に関する文化人類学的研究(東南アジア・オセアニア地域を中心に)」臨時研究会が開催されました。

ロングステイ関係の著述がある書き手3名が招かれ、取材を通しての現状を報告。私は「ロングステイをめぐる商業活動」をテーマに、ゲストスピーカーを務めました。

海外で暮らす・ロングステイをする日本人が急増するなか、学術的な研究も活発化しているようです。とはいえ、活字離れ、出版不況といわれる昨今、(私を含め)商業作家・ライターたちがロングステイの「どこ」の部分に光を当てるかによって、取材対象や見せ方も異なります。

どういった方にスポットをあてるか。それを常に考え、読者層にあった人に取材をしているわけで、あくまでも小さいサンプルでしかありません。ロングステイを実践している人のなかには、取材されたい層と、されたくない層とがあり、タイプも如実にわかれます。自己顕示欲の強いタイプの方にお話を伺うばかりでは、ある意味偏りも生じますが、個人的な理由で取材を断るひとも多く見受けます。そうした方と、取材ではなくお話を交わすと、とても人間性が豊かであることに、往々にして気づかされます。

読者の欲求は、媒体の種類によっても大きく異なるということ。

何より、「旅」やその延長線上にあるロングステイは、右脳の働きによって選択された結果行動のように、私は感じています。ロングステイに対する潜在ニーズが近ごろ高まっているその背景には、簡単に割り切ることができない、人間本来の「求める力」が、作用しているからではないでしょうか。

posted by 千葉千枝子 at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 千葉千枝子の講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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