釜石ラーメンを食べに【新華園本店】へ

宮古を訪ねたのは、2月の講演以来。朝、宮古駅前でレンタカーを借りて、その節、お世話になりました方々にご挨拶をすませたあと、中里団地の仮設住宅へ向かいました。こちらの仮設住宅では、ボランティアにいそしむ学生さんたちの活動風景を拝見。（ちなみに今回の旅では、青森〜弘前〜五所川原間、そして宮古〜釜石〜北上間をレンタカーで疾駆しました。東北の旅に、車は本当に便利です。）
宮古から一人、海沿いの国道45号線を釜石方面へ向かった私。東日本大震災で命を落とした祖父らの眠る石応寺で墓参をして、今回の旅の締めくくりです。今は更地となった生家跡をぼんやり眺めたあとは、すぐ近くの人気店【新華園本店】を訪ねました。

名物・釜石ラーメンをご存じでしょうか。あっさりした醤油味が釜石ラーメン、ちぢれ麺が特徴です。噂の通り、オーダーしてスグに出来上がりました（製鉄所の街だけに、早くに茹で上がる極細麺が用いられたのが起源とか）。お値段、たったの500円。昭和の時代をふと感じさせる、少し懐かしい優しい味です。
お店の外観は…

大町の商店街に位置する新華園本店。この付近は市の復興計画で、一大商業ゾーンになる話が進んでいるのだとか。見違えるような新たな街へとなることに、嬉しさ半分、一抹の寂しさを感じたりもしました。
この新華園さん、震災後、早くから立ち上がり、キッチンカーで奮闘営業されたご様子は、マスコミでも大きく取り上げられました。シープラザ釜石の観光案内所にあった「復興釜石新聞」。こちらに「かまいし便り」と題して連載されている藤枝宏さんのブログで、新華園さんの本格再開を知ったのですが、なかなか立ち寄る機会がなく、今回、やっと叶いました。何度食べても美味しい…。あったかい気持ちになります。