2006年12月12日

セブ島ロングステイ詐欺事件

セブ島でおこった、不動産取引にまつわるロングステイ詐欺事件。

この日は、朝からテレビや新聞での報道が相次ぎ、私のところへもメールや電話がいくつも寄せられました。

テレビ番組で興味を抱き、問い合わせをして購入を決意したところ、被害にあわれたということで、残念でならないのと同時に、起こるべくして起きた事件といっても過言ではない感を受けました。

海外の地で、"年金"だけで優雅に暮らせると、なかば妄想を抱かせ、さも楽園が、いとも簡単に手に入ると煽ったメディアやその関係者たち。彼ら、彼女らも、詐欺行為をはたらいた業者ほどではないものの、放映によって、幾ばくかの小銭を稼いでいるということを、忘れてはならないと、私は思います。

その時期、多くの制作会社やリサーチャーたちが、番組の企画立案のために、私のもとへも、ほうぼうから連絡を寄こしました。テレビ番組制作の受注を得るために、各社、面白いネタをさがしているとはいえ、それに便乗したひとたちが、今更ながら「これは氷山の一角です」と語るのも、おかしな話だと思います。

今、拡がり続ける「ロングステイ」は、年金が少ないからと日本を脱出する類(たぐい)のものではないということを、情報発信者やサービス提供者の側も、よく心することです。


■朝日新聞(2006年12月12日付)記事
ウェブ版アサヒ・ドットコムで記事閲覧できない場合は、こちらを参照してください。
http://inforadar.trs.com.cn:8000/radar_detail.do?id=2391381
posted by 千葉千枝子 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 観光業界ニュース・最新事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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