めざしたのは五所川原市。今回は「第二回 商業・観光事業主 経営相談会」でお邪魔しまして、太宰治の生まれ故郷である金木地区を中心に、両日、多くの視察を盛り込んでいただきました。
訪ねたうちの一つで、皆さんにもぜひ、ご紹介したいのが、太宰治疎開の家【津島家新座敷】です。斜陽館とをつなぐ観光ルートでおすすめの知られざる名所で、穴場的な太宰ゆかりの地です。
戦禍を逃れて東京から、妻子とともに、ここ金木へと疎開した太宰は、当時、36歳。長兄に疎開の許しをもらい、老いて床に伏した母に再会がかなったのは、こちら津島家がもつ広大な敷地の一角にある新座敷でした。太宰は帰郷後、この一室を仕事部屋に数々の作品を執筆したといいます。文豪・太宰が使用したという津軽塗の座卓も往時のまま。ご利益があるよう、私も机に向かってペンをとってみました
疎開の家を所有される白川さんに、内部を詳しくご案内をいただきました(入館料は500円。ホームページは、こちら)。往時にタイムスリップしたような、臨場感あふれるご案内がいただけます。(ちなみに、NPOかなぎ元気倶楽部のまち歩きメニューには、ガイドさん付きで、斜陽館はじめ太宰ゆかりの地を訪ねるコースがあります。もちろん、こちら疎開の家も含まれます)。
じっくり時間をかけて、地元の人にお話を聞きながら太宰の足跡をたどる…。疎開の家は「故郷」という太宰作品に登場しますが、私は白川さんのショップ(入口受付に、ゆかりの品や単行本が売られています)で、小説「津軽」を読み返したくなって、購入して帰りました。旅に出たくなる名作リストを、この年末年始に、ひと通り、整理する予定でいます。
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