■昨年、大晦日から正月にかけて発生した、バンコク連続爆弾テロ。いまだ、全容解明には至っていないものの、11日から渡泰、状況をみるにつけ、市内は至って平穏で、市民は日常の生活を支障なく営んでいる様子が、はっきりと見てとれました。
渡航の是非を懸案している方も多いでしょうが、旅行会社各社も平常どおりの送客を行っております。
■ジム・トンプソンの家
タイ・シルクの魅力にとりつかれ、タイの地で一大事業を成し遂げたジム・トンプソンは、1906年生まれのアメリカ人です。
染色家としても知られた彼は、軍隊を退役するまでバンコクに勤務し、その後永住。プリント模様のタイ・シルクを生み出し、その美しさと機能性を、世界に広く知らしめた功績で知られています。
地勢柄、紛争が絶えない当時のタイで、ジムは貴重な歴史的美術品を収集。彼のコレクションにより、国外へ持ち出されることなく温存された、国宝としても価値ある美術品が、とりわけ多いと言われています。
現在開放されている【ジム・トンプソンの家】には、生前、彼が集めた美術品や、シルク・プリントの版などが展示されています。
**ジム・トンプソンのトレードマークは、タイ式住居に見られる鉄門を模したもので、館内にそのモデルとなる門扉が残っている。。
彼は、セカンドハウスを含め、タイ国内に6軒を有していましたが、どれも東洋と西洋の見事な融合のインテリアで、来客を魅了させました。
私が見学して、特に気に入ったのが「尿瓶(しびん)」。各部屋にパウダールームを持つ習慣がないタイで、ゲストルームなどには中国製の陶器の尿瓶を用意させ、使用させていたようです。
**路地の奥まったところに「ジム・トンプソンの家」が佇む。案内係を待つ間、人形劇を見るスペースが用意されている。
蛙を模したものなど、形態もさまざま。チャイナの「尿瓶」は、重要なインテリア家具となっているのです。
ジム・トンプソンは、1967年、マレーシアのキャメロンハイランドで、謎の失踪をとげ、行方知れずのまま今日に至ります。タイを愛した、元アメリカ軍人の、ミステリアスな末期といえるでしょう。
**私を案内してくれた日本語ガイドさんは、来日の経験はないのだそう。新聞チラシを切り裂いて、可愛いオリガミを私にくれました。亀とか、ウサギとか、タイの鶴はバタバタと羽を動かせるよう折るのだそう。。
■【ジム・トンプソンの家】の公式ホームページは、http://www.jimthompsonhouse.com
ラマ1世通り(6番地ソイカセムソン2)
開館時間は、9:00〜17:00
**入場料は100バーツ。
日本語のガイドが、館内を案内してくれます(約30分)。館内の撮影は禁止。大きなバッグなどは、ロッカーに預ける仕組みです。
ショップも併設。タイシルク製品が多数。
VAT付加価値税のリファンド用紙を記載してくれますが、パスポートが必要。
2007年01月20日
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