去る4月の沖縄・息子たちとの旅の記録を、今日もさかのぼって綴ります。今日、お届けするのは“ひめゆりの塔”がある【ひめゆり平和祈念資料館】です。初めてここを訪ねたのは、1991年だったと記憶しています。沖縄といえば戦跡旅行のイメージが強かったところに、中部西海岸に大型のホテルが次々誕生、リゾート転換のただ中でした。久しぶりに訪ねると、以前と変わらず献花の売店が入口に。とはいっても、手向けられるお花の数は、当時に比べ少なくなったと今回、感じ入りました。
旅の3日目、長男が決めたテーマは戦争。それで、この日は旧海軍司令部壕から、ここひめゆり平和祈念資料館へとやってきたわけです。が結局、息子たちに小1時間ほど待たせて、私はじっくり何度も資料館を廻りました。ひめゆり学徒の生存者で語り部をされている方のご案内には、とにかく涙が止まりませんでした。
こうした戦跡を訪ねる旅は、若いころには心にあまり響かなかったのですが、今はもうだめ。いつか息子たちも、再び訪ねたときに、それを感じるのでしょうか。とはいえ、学徒の方もご高齢になられ、生の体験談をうかがうことが叶わない時代が、もうすぐそこにあります。危機感すら感じます。
2011年06月21日
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