織物産業の歴史を今に伝える桐生市(群馬県)を訪ねました。昨年、重要伝統的建造物群保存地区に指定されたばかり。ノコギリ屋根の可愛いゆるキャラ、キノピーの人気も急上昇中です。そんな、旬でレトロなまち並みの桐生で、ランチにうかがって感動したのが、れすとらん【芭蕉】です。糸屋通りに位置する古民家で、昭和の初期から続く洋食レストランです。
何が凄いって、店内の壁に描かれた棟方志功の壁画と工芸品、美術品の数々。ここで、あの棟方志功に遭えるとは…(昨夏、青森の棟方志功美術館に伺ったばかりです)。こちらのお店をご案内くださいましたのは…、
NPO法人 桐生再生の代表で観光ガイドも務める清水宏康さんです。“るるぶ桐生市”の巻頭で、まち歩きをご案内されているので、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。その名の通り、桐生の再生に第二の人生をかける必殺仕掛け人!?情熱が伝わります。その清水さんのガイディングで、知ったこと…。
実はこの壁画。志功が描いた直後に、裸婦像がいかがわしいという理由から、上塗りして隠してしまったそうな。とはいえ、こうやって甦らせてみると、それはもう、今しがた描かれたかのような、いきいきとした躍動感で溢れています。上手に下の画を遺す技術で、上塗りしていたんですって。
私がいただいたのは、馬小屋カリー。懐かしい味で美味な一品でした。この芭蕉さんには、馬をかたどった美術工芸品のコレクションがたくさん。二階にもお席があって、志功の画を鑑賞しながらお食事できる間取りです。
2013年05月23日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック