今日、ご紹介するのは釜石市立【鉄の歴史館】です。長男が、まだお腹にいるときに見学して以来、実に18年ぶりに訪ねました。
近代製鉄の父と呼ばれる大島高任(おおしま・たかとう)の技術指導により、釜石・橋野に日本最古の洋式高炉が出来たのは、今から155年前。盛岡南部藩が経営し、幕末のころには「東洋一のコンビナート」と称されました。その橋野高炉跡を構成資産の一つに、「日本の近代化産業遺産群−九州・山口及び関連地域」として、釜石市は平成27年、ユネスコの世界遺産登録を目指しています。ここ鉄の歴史館には、橋野高炉跡(三番高炉)の原寸大模型がシアター中心に置かれ(画像2枚目)、鉄の歴史をビジュアルで知ることができるのです。




歴史年表もあります(私が生まれたころは、まだ富士製鐵時代。物心ついたころに新日本製鐵が発足しました。子どものころに見た風景が、懐かしい写真絵巻で見てとれます)。場所は釜石駅から車で約10分(タクシーで1300円ほどでした)、高台にあるので、釜石湾を望む観音様(釜石大観音)が、あんなに小さく見えます。入場料は500円です。
南部鉄器は今でこそ、フランス人にも人気ですが、小さいころから普段使いで慣れ親しんできたので、もっと世界に羽ばたいてほしいと願う一品。そういえば、お洒落な南部鉄瓶が関空の免税店で外国人観光客向けに売られていたのを見たときは、何かほっくりしました。シリアルノミネーションでの世界遺産登録への挑戦。心から応援します。
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