焼物の町・有田には、美しい中庭をもった町屋がたくさんあり、今に受け継がれています。今回私は、【心月庵】という大正期に建てられた家屋に滞在しました。これは伝統的建造物を、地域住宅のモデルとして普及推進するために保存復原されたもので、有田における長期滞在型観光、そしてアーティスト・イン・レジデンスという手法の、大きな足がかりとなる存在です。そして、この再生をされたのが、陶箱弁当で有名な日本料理の保名(やすな)さんです。そのセンスの素晴らしさを、画像でお届けします。
場所は、対山窯さんの並びの上幸平2丁目。歩いて数分の場所に、有田陶磁美術館やトンバイ塀通り、陶山神社等があります。
2階建ての家屋は、すべてリニューアルされています。2階和室は前の間と縁側があり、床の間も広くとられていて、通気もよく、素晴らしい居心地。朝、鶏の鳴き声で目が覚めました。
また、1階、玄関入口の土間付近には陶芸ができるスペースが。さらに美しい箱庭を囲んで、パウダールームと檜の浴槽があるバスルーム、I型キッチンがめぐり、リビングはご覧の通り大正ロマン風です。キッチンには調理器具が揃い、洗濯機も完備。外国からお越しの方々が利用され、とても喜ばれるのがわかります。食器類は、さまざまな有田の焼物が。美しいでしょう。朝のコーヒーを、どのカップでいただこうか、悩むほどでした。
心月庵は、随時見学も受け付けています。利用は2人以上4人まで、ロクロは一度に2人まで体験できるとのこと。(有)天清 0955-42-2733(日本料理 保名)まで、お問い合わせください。
2013年09月27日
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