2014年05月27日

大学教育 マレーシアの観光政策を学ぶ

今年度は、月曜日に横浜商科大学、そして火曜日は中央大学で教壇に立っています。火曜日の今日4限、中央大学の私の授業に、マレーシア政府観光局マーケティングマネージャー徳永誠氏をお招きして、マレーシアの観光政策について特別講義をいただきました。

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97年アジア通貨危機からの脱却に、観光に、より一層力を注いだマレーシア。日本の観光政策と大きく違う点は、対諸外国向けの観光プロモーションを強化するばかりでなく、国民一人びとりに観光産業の重要性を、国費をもって説いた点といいます。親日家でも知られるマハティール氏が政権を握るころ、観光は国家経済の成長エンジンになりうるのだと国民の意識を変革させて、大きく観光立国へと舵を切ったのです。もちろんご存知のとおり、ルックイースト政策による製造業の底上げも行いました。


日本では、旅行といえば遊興のイメージが強いこともあり、産業としての認知度は低く、市場規模すら小さいままにあります。ものづくりやインフラもまた、日本の重要な観光資源であり、我々が意識変革するだけで経済にプラスの影響をもたらすのが、観光産業です。次世代を担う若い方たちに、聴いてもらいたい内容でした。

続いて5限のキャリアデザイン授業でもご登壇いただき、お話を賜ったのですが、あいにく私は4限終了後、電車に飛び乗り羽田空港へ。翌日の講演が広島で予定されており、5限のスピーチをうかがうことはできませんでしたが、大盛況のようでした。ご来校ならびにご講義を、誠にありがとうございました。

posted by 千葉千枝子 at 17:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 観光学と大学教育・キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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