先日の、竹富島取材の続きです。
重要伝統的建造物群保存地区。
島の大半が、この重伝建に指定されている竹富で、話題になっているのが水牛車観光です。インドネシアやタイなどで、私も水牛車観光は経験をしておりました。ですが、こんなに胸に響いたことはなかったです。なぜなら島の人が島言葉で、三線の音色と島唄で、それも格言のごとく“牛歩の歩み”で、美しくも懐かしい古くからのまちなみを案内してくれたから。
竹富島集落を水牛車でめぐる旅。共存共栄の観光の在り方を模索する星野リゾート。このキーワードだけでも、ピンとくる人はいらっしゃるはずです。容易いことではありません。
お世話になったのは、牛のリュウタ!アップで、お届けします。
動物に、なぜか好かれる私ですが、リュウタも秋波を感じてくれたようです。水牛は働き者で賢く、ときに主張もしますが、ほとんどが穏やかな気質。絶妙な語り口で、グックと呼ばれる野づら積みの石垣(すべて手積みだそうです)の集落を、のんびりと約30分、荷台に揺られゆられて巡りました。レンタカーのない島。生活者であっても、自動車をほとんど持たない暮らし。重伝建の集落には規制がかかり、徒歩かレンタサイクルでの観光、そして水牛車観光が大きな目玉になっています。
水牛車観光の新田観光さんにお世話になりました。星のやにお泊りの方たちのエクスカーションです。珊瑚礁が隆起してできた島は、舗装された道路が一部のみ。あとは、サクサクの白いサンゴ砂(正しくは、琉球石灰石)です。人口わずか361人。住戸の数は150程度と、その数を聞いただけで、小さな、優しい島であることがお分かりでしょう。
下車後には、グループごとに写真を撮ってもらうことができ、私も綾ちゃん・リュウタと一緒に写していただきました。そしてご案内くださった、語り部のおじー。簡単に、インタビューに応えていただきました。
おじーの隣で、私もすっかり島気分です。
環境破壊の問題等、離島の観光にはさまざまな課題があります。すでに他者の手で開発がなされたリゾートを再生したリゾナーレ小浜島、そして新たな観光という産業を島にもたらした竹富島。今回の旅の2施設に、考えることが多かったのも事実です。何よりなのは、島の人たちの声。プロパティのなかだけで囲い込んで、お金を落としてもらう仕組みは、すでに過去のものとなりつつあります。そのリアルを見たようにおもいます。
2014年11月01日
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