東日本大震災以降、ライフワークで進めてきた震災研究の一環で、このたび訪問をすることにいたしました。規制区域への立ち入りが個人ではなかなか困難なため、所属する南甲倶楽部の土木建設製造部会が主催する研修会に参加をしての訪問でした。お世話になりました。

午前11時にJRいわき駅JRに集合した私たちは、貸し切りバスで一路、福島第一原発・旧エネルギー館へ。会議室において約20分のレクチャーを東京電力の社員の方から頂戴して、身分証明書の提出など手続きを行ってから、線量計をもって制限エリアに向かいました。エリア内は巡回バスで移動します。所要約50分間、震災当時に水素爆発が起こった第1号機から6号機までの全ての建屋や地下貯水槽などを見学しました。
エリア内は撮影禁止のため、お伝えすることができませんが、3月に視察した浜岡原子力発電所とは大きく違っていて、衝撃を受けました。


津波の爪痕は今も残っていました。ですが、線量計が示す値は、極めて低く、かなりの浄化が進んでいることを知りました。
防護服を着た作業員を、みることもありませんでした。
2011年震災直後から進めてきました震災研究、復興支援のなかで、唯一、視察困難だった福島第一原発への構内見学が実現でき、個人的にも感無量でした。現場へ向かう道すがらのバスからみた楢葉町や双葉町、大熊町のひとけのない草木生い茂るさまが印象的で、そこは時間が止まっているかのようでした。これから30年をかけて、廃炉に向けた取り組みを行っているのです。そうしたお話を直接、東電の社員の方から聞くことができたことは、大きな意味があったとおもいます。
震災の10日後、3月21日から岩手・釜石や陸前高田を訪ね、また、甚大な被害を負った東松島市や仙台若林区、南三陸町、八戸などを、半年をかけて踏破しました。ですがこれら市町村は、少なくともハード面(外観)は復興を果たしているとの感を、得てきました。ですが福島の原発周辺地域においては、復興への道のりは気が遠くなるほどの長さであるのだと、まざまざ感じいりました。
末筆となりますが、今回の貴重な機会をお与えいただき、関電工様はじめ南甲倶楽部の皆様には心から感謝御礼申し上げます。有難うございました。
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