午前11時、昼の部の開演にあわせて、早めに自宅を出ましたが、東銀座には前日の雪もなく晴天で、穏やかでした。
演目は、尾上辰之助三十三回忌追善狂言「義経千本桜 すし屋」に、「暗闇の丑松」、「団子売」の三本。花道の脇の1階のお席で、臨場感たっぷりでした。
いがみの権太役で覇気迫る尾上松緑さん。比較的口語体で、わかりやすいストーリー、「暗闇の丑松」の丑松役は、尾上菊五郎さんが。天満宮の彩華やかな舞台での「団子売」のしなやかな踊り、お臼役の女形は片岡孝太郎さん。いずれも素晴らしいものでした。
実は……。先日の大相撲観戦に引き続き今回も、高齢の父と参りました。
高齢と言っても、元気でいてくれるので助かっています。少しずつ衰えも感じますが、今も地元老人会の会長をやっており、私が卒業した幼稚園では園児の通園補助を十年近くやっています。ひと様がいやがる世話役を買ってでる姿は、私も見習っているところです。
今日の歌舞伎鑑賞は、父娘のよい思い出づくりにもなりました。
ラベル:歌舞伎
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