
東京電力廃炉資料館は、2018年11月30日に双葉郡富岡町に開館しました。
もし行かれるのでしたら、事前に東京電力ホールディングスのホームページ「福島への責任」をご覧になられてから、訪問するのが宜しいのではないでしょうか。賠償、除染、復興推進・・。未曾有の大事故となった福島第一原子力発電所のその後の歩み、私たちが知っておきたい事実と現実が、ここにはありました。





先ほども申しましたが、時間には十分な余裕をもってお出かけください。さまざまな情報が集積されており、すべてをじっくり観てまわるには、ある程度の時間が要ることでしょう。そもそも記憶が遠のき始めている自分に気がつき、少々自責の念にかられました。記憶の引き出しをあけることにも時間が要りそうでした。私自身が悪しき見本ですが、事故の風化はすでに始まっているようにも感じました。
私は、この資料館を見学したのち、翌日は福島県が震災後に開設した三春町にあるコミュタン福島「福島県環境創造センター」にも伺いました。今でも多くの方々が、避難生活を余儀なくされておられます。それを忘れてはならないと、肝に銘じました。

防塵マスクを実際に、被ることができるコーナーがありました。想像以上に重いものでした。
次世代に残すべきこと、伝えるべき使命感を感じます。私たちが生き証人なのです。
周辺は除染が進み、少しずつですが立ち入りが許可されるエリアが増えています。入場無料の資料館です。今もっとも、”行くべきところ”と感じました。
東京電力廃炉資料館のホームページは、下記の通りです。
http://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/decommissioning_ac/
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