台風19号で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
釜石で本日開催予定のラグビーワールドカップ2019カナダ・ナミビア戦は、台風19号の影響で開催が中止となりました。
この日のために準備をされてきた釜石市民の皆さんは、やるせない気持ちでいらしたと思います。
一夜明け、被害の全貌が明らかになり、本当に胸が痛みました。
日本列島いたるところで大きな被害が出たこと。釜石もまた、甲子(かっし)川が氾濫して、ファンゾーン付近も泥だらけになりました。
今朝は台風一過で、突き抜ける青空です。
朝8時30分、宝来館で朝食を済ませたあと、滞在者に女将さんが、集いの場を設けてくれました。
釜石の復興の軌跡を映像で流してくれたのですが、涙ぐむ人も少なくなかったです。
チェックアウトはしましたが、東北新幹線も運休で、再開のめどが立たず、何より内陸の新幹線駅まで行く足がありません。
正午過ぎの12時15分、キックオフを予定していた時間にあわせて、釜石に集った心惜しいファンたちが
鵜住居スタジアムに集まることになりました。
この日の試合のために、ボランティアスタッフが用意した大漁旗。その大漁旗をもって、行進しました。
釜石のラグビーワールドカップ2019は、確かにこれで終わりです。
ですが終わりではなく、始まりなのだと感じます。
ワールドカップ誘致は、釜石市の経済を大きく押し上げてくれたと考えますし、復興のスピードを速めてくれました。
委員を務める釜石市の食ブランド委員会では、「ラグビーおいしい釜石」をテーマに、この日に向けての準備も一生懸命でした。
宝来館で、たまたまご一緒した方々のご厚情に甘え、レンタカーに同乗させていただくことにしました。路線バスも運休で、車でないと移動の足がありません。まずは内陸をめざします。
予定していた今日中の帰京は難しいかもしれません。一期一会。良い方々と巡りあえました。
私にとりましては、震災復興の釜石の歴史的な瞬間に立ち会えたことに胸がいっぱいです。
行進のちょっと前、鵜住居スタジアムの脇、【釜石祈りのパーク】を初めて訪ねました。東日本大震災追悼の震災メモリアルパークです。
実祖父、叔父・叔母、そして釜石唯一の血縁者のお父様の名前が確かに、刻まれていました。
今回、スケジュールに無理をおして、ここに来てよかったと実感しました。
2019年10月13日
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