去る2019年10月31日未明、沖縄のシンボルともいえる首里城が炎上、悲しい出来事でした。その直後、今回の杜の賑い沖縄は、首里城復興・再建をテーマに構成を大きく変更すると知人から聞き、ぜひにと駆け付けることにしました。
沖縄の人たちの気迫に満ちた、驚きと感動の素晴らしい舞台でした。
画像でお届けします。





伝統芸能と創作芸能の融合が37年の歳月を経て、大きく沖縄の地に根づいていました。
首里城の大きな柱は、やんばるから運ばれたものだそう。それをイメージした大木の搬出、そして首里城のセットが現れたときの会場のどよめきが、今も耳に残っています。
特に勇壮で見ごたえがあったのが、琉球舞踊「四つ竹大群舞」です。
群舞を観ることができるのが、杜賑ならではと聞いていましたが、特に迫力がありました。
民俗舞踊でありながら凝った演出の創作芸能「琉球獅子舞」や「龍神の舞」、そして「エイサー」なども会場全体を巻き込んでの踊り。
芸能の沖縄を感じさせます。
子供たちも参加しての「沖縄わらべ唄」では、観客も懐かしがって涙していましたし、昨年、知人の結婚式の入場曲にも流れた「花咲かり恋咲かり」にも、じ〜んときました。
2日間4公演のうち最初の回を拝見したので、演出家の鷹の羽辰昭さんにもお会いでき、ご挨拶が叶いました。
会場の宜野湾へは、長年、この舞台を手掛けられてきた方が那覇市内のホテル前でピックアップしてくれ、車で送ってもらったのですが、燃えた首里城をテーマにしていただけに、途中、お清めの塩を買いに立ち寄られていたのが印象に残りました。
舞台で仕事をする人たちの想いや魂をみたようにおもいます。
杜の賑いは、今回が第135回を数え、初回は和倉温泉からスタートしました。沖縄開催の初回は、調べたところ第9回沖縄市民会館(1984年)でした。歴史があるからこそ、演舞者が成長して文化の継承を着実にしているのだなと感じました。


会場では、懐かしい昔の仲間たちとも再会しました。
想いをもって、沖縄に集まってきた仲間たち。
首里城火災という悲しい出来事は、その沖縄を磁場に、多くの人の心を引き寄せているように感じました。
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