日本一の宿 福島・母畑温泉【八幡屋】を視察しました

皆さんは、【母畑温泉・八幡屋】さんをご存じでしょうか？
ぼばた（母畑）と読むこの温泉地は、福島県石川町の母畑の地にあるラジウム含有量は東北一の温泉地で、古来から湯治によく利用されたとされます。場所は、東北道・須賀川インターから約40分、水郡線の常磐石川駅から路線バスという秘境です。

その母畑に、第42回（2017年）「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」（旅行新聞新社）で堂々1位になったお宿が、【八幡屋（やはたや）】です。それまで36年間連続でトップを独走した加賀屋（石川・和倉温泉）さんをおさえての1位とあって、当時、驚かれた方もおおかったのではないでしょうか。（ちなみに、直近の第45回（2020年）の結果は、こちらです。

今回は、その 福島・母畑温泉【八幡屋】さんを視察させていただきました。

創業明治13年の百年企業です。東日本大震災をくぐり抜け、ここまで維持拡大をされたことに驚かされました。
一枚目の画像は、大浴場の巨石のくり抜き露天風呂。こうした大きな石のくり抜き風呂が、男女ともに用意されています。
本館館内は吹き抜けとなっており、婚礼にも利用される機会が多いのだそう。

そして下の画像は、内モンゴル麦飯石サウナです。広々とした本格サウナが二つあり、力士の方も母畑の湯の効能を求めに訪れるのだそう。
会長自ら当地へ赴き、石を選んで運ばさせたとのことで、パワーの強い石々、それも巨石が幾つもあるのです

2019年7月にオープンした別館・帰郷亭は、息をのむほどの素晴らしい構えでした。

折からの暖冬で、雪景色でないのが残念です。
4つの貸し切り風呂（画像下）は、窓を開放すると岩清水の勇壮な眺め。価格帯もお手頃で、ぜひ次回は利用したいとおもいました。

cTsutomu Murayama

著名な建築家の手にかかったスケール感のある露天で、自然の贅を感じます。
24億円もの投資だったそうですが、事業継承を視野に経営者としての先見性を深く感じるお話もいただくことができました。
利用者の外国人比率が比較的低いことから、コロナショックの影響も最小公約数で推移できているようです。

お忙しいなか、貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございました。