2021年03月11日

東日本大震災から10年の今日

東日本大震災からちょうど10年の今日、東京は穏やかな早春の陽気です。
母の里帰り出産で、釜石で生まれ、そして東京で育った私。
当時、釜石に暮らしていた祖父、そして叔父・叔母を津波で失い、生家は2階の天井近くまで水が入りました。
この体験から、被災地の観光復興支援をライフワークに活動を始めました。
釜石をはじめ東北被災地を訪ねた数は、この10年で100回をゆうに超えました。復興のさまを見守り続けています。

11日は、亡き母の月命日でもあります。
あの日のことを静かに想い、今日のこの日をと、老いた父と二人で母の墓参をして鎮魂の祈りを捧げました。
墓石の前で母を見送ってくれた、生前の祖父や叔父・叔母の姿を思い出しながら、遠く東京の空から祈りました。

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今年87歳になる私の父は、陸前高田の出身です。学生時代に上京し、宇宙航空の研究員を経て自動車メーカーの技術者になりました。昭和40年に都内に小さな一戸建てを買い、そのまま地域に根ざした暮らしを続けてきました。
この春、ついに自家用車を私の息子に譲り、免許証を返納する準備に入りました。
それについ先週は、地元老人会で9年間の長きにわたり務めた会長の職を辞して後進に譲り、さらには先月来、「遺言信託」をメガバンクの方にお世話になりながら進めています。銀行さんとは、都度つど私が立ち会っています。

いつ旅立ちがきてもよいように、準備を始めているのが寂しくもあり、立派だなとも感じます。
いろいろなことを想いながら、静かに迎えた震災10年の今日でした。






ラベル:東日本大震災
posted by 千葉千枝子 at 21:56| 東京 ☀| Comment(0) | ライフスタイル全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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